PROJECT #9

Sick Proof House「百年杉の家」

プランニングの特徴である大きなテーブル。

住まいの重心であり、家族の生活の中心になってくれるとおもいます。

造り付けの大きなテーブルにした理由は、揺るぎないこの家の象徴としたかったから。

大好きなひとたちと、美味しい食事の時間を共有することは、最も豊かな過ごし方のひとつだとおもいます。

そして、この大きなテーブルは、家族それぞれが仕事や勉強をする場所でもあります。

なんでも許容してくれるテーブルは、いつまでも家族の拠り所として、愛おしい場所になるとおもっています。

ダイニングへのつながりに配慮しながら、部屋からは冷蔵庫などの家電はなるべく目に入らないようにしています。

また食材や箱買いで届いた荷物などは、玄関から裏導線をつかって、パントリーや冷蔵庫へ。

そして料理をしながら洗濯をするときなどにも裏導線は大活躍だとおもいます。

そしてもうひとつ大事なこと。

キッチン扉や棚板の素材も自然素材を使用してVOCの発生を極力抑えています。

もうひとつ、プラン上の大きな特徴のひとつ。

寝室へのアプローチ。

ダイニングから直接扉をあけて、部屋にアクセスできるようにすれば、ここは収納になりうる場所です。

人によってはこのスペースを収納にしたいという人も多いのではないかとおもいます。

百年杉の住まいでは、こころとからだの休息が最大のテーマです。

そのテーマにおいて、睡眠は一番大切な要素です。

これから眠りにつくための、気分を切り替えるスイッチとして、

ダイニングとつながりをもちながら距離を取ることで、眠る場所を出来る限り隔離しています。

通路正面の携帯充電スペースで寝室に携帯電話を持ち込まないようにすることで、社会とのつながりを一時的に断ち、休息することに集中できるようにしています。

フローリングの素材に紀州半島・伊勢神宮の近く、尾鷲(おわせ)で育った樹齢100年を誇る杉、通称「百年杉」をぜいたくに使用した百年杉の住まい。

低温でじっくり時間をかけて乾燥させることで「杉の精油」を豊富にふくんだまま、部屋に敷き詰めています。

特に寝室には、樹齢が高く精油分が半端ない黑芯を多用しています。

睡眠時の呼吸を助けてくれます。

実は我が家でも寝室は、百年杉へリフォームしました。

まずは、わたしのイビキがなくなったことが大きな変化。

おそらく口呼吸から鼻呼吸へ変わったからだとおもいます。口から鼻へ意識をして変えたこともありましたが、今では、口の中が乾燥しなくなり、風邪もひきづらくなりました。

そして子供達は布団ではなく、杉の上で寝ています。こっちのほうが気持ちいいんだとか…。

各パーツや照明計画にもこだわっています。

毎日手に触れる部分に遊びをつくることは、日常の中にほんの少し「ニヤッ」とできる豊かな時間が流れます。

プランニングの初期案。

玄関からダイニングへ入ったときの景色をかんがえながら、ゾーニングをしていたときのスケッチ。

このころから大きなテーブルとキッチンの関係、各部屋とダイニングのつながりが生まれ始めている。

「百年杉の住まい」のパンフレット表紙。

見た目だけではなく、身体中で設計した「百年杉の住まい」

人生は、すーはーで決まります!