PROJECT #1

Nさんの家

主要用途:一戸建ての住宅 / 敷地面積:67.41㎡ / 建築面積:34.61㎡ / 延床面積:81.78㎡ / 構造:木造3階建

Nさんの家の住まいづくりは、わたしが独立して間もない頃、友人を介して始まりました。

土地購入と同時に海外出張が決まってしまい、完成してすぐに日本を離れてしまうことになる…という極めて稀なケースでのお手伝いでした。

日本を離れている3年間は、Nさんの友人に賃貸することが決まっていましたので、完成して空き家になることもなく、うまく使ってもらえました。

そして現在は、Nさんたちも日本に戻ってきていて、とても大事に住んでもらえています。

 

リビングは2階にあります。

旗竿敷地の四方住宅に囲まれた土地ですが、吹抜けを使って3階からの光を落としています。

2階に窓をつけてもお隣さんが見えるだけなので、ほとんど開口部はありませんが、とても開放的で明るい雰囲気です。

光の入り方や空気の流れ、窓の配置にはとても気を使いました。

特に2階に窓をつけないということで、暗すぎてしまわないようにしないといけません。

今はCGでほぼ検討が済んでしまいますが、当時はまだまだCGはプレゼンにしか使えなくて、光を検証できるレベルにありませんでした。

かなりの数のスタディ模型をつくって検討しましたが、設計段階で確証を得られるまでに相当時間がかかりました。

 

キッチンコンセプトはふたりで並んで料理」でした!

ローコストでつくるために、極めてシンプルなキッチンです。

それぞれ玄関と廊下です。

 

居室、とくにリビングの心地よさを演出するために、敢えて閉塞的な場所にして、ある居場所と居場所をつなぐトンネルのようなイメージでデザインしてあります。

1階にある寝室です。

東京都の第二種高度地区内でかつ狭小地のため、3階の面積を十分に取ることができません。

1階の天井高さを極限まで低くして、できるだけ3階の容積を確保しているので、天井懐を可能な範囲で抉って高くみせています。

3階の居室です。

通路状に伸びた空中廊下がめちゃくちゃ気持ちの良い場所です。

足をぶらぶらさせながらテレビをみたり、ご飯をたべたり。そして昼寝も最高に気持ちが良い。

現在はお子さんができたため、メッシュが入っています。

Nさんたちと、建設中の住まいで、一緒に食事をしたときの写真です(ちょうど三階の空中廊下!!)

 

注文住宅の住まいづくりは、商品化されたものとは違って、決定事項も多いし、人によっては面倒だと思うことも多いんだと思います。ただ、「確かに自分たちがつくったんだ!」という足跡を刻み、それを住まい始めてからも感じられるだろうことは、必ず愛着につながると信じています。