Atelier Report

2019.06.06 研修レポート

数寄屋研究会[前編] 鞆の浦から尾道へ

今回の数寄屋研究会。

6/1-6/2  鞆の浦〜尾道。

見学した建築物

 

○NPO法人尾道空家再生プロジェクト

 あなごのねどこ

 みはらし邸

 尾道ガウディハウス

 他一軒(改修中案件)

上写真は鞆の浦の観光名所、対潮楼。

鞆の浦から尾道へ海路で移動です。

尾道に着いて早速研修スタートです。

NPO法人尾道空家再生プロジェクトの方に、物件を解説してもらいました。

1軒目は「あなごのねどこ」。

奥行きのながーい、うなぎの寝床ならぬ、「あなごのねどこ」

道路面にカフェがあり、すぐ横の入り口を入っていくと、ながーい廊下。

そしてその奥に宿泊施設の受付と宿泊者の交流のための場所があります。

そこから二階へ上がっていくと、宿泊者のためにベットがぎっしり並んでいます。

若かりし頃、日本全国を旅しましたが、その頃よく利用していた各地のユースホステルを思い出しました。

若者たちの青春の宿…の香りがしました。

次に案内してもらったのが、尾道の山上のみはらし邸。

山からの景色(左)と「二階井戸」(右)

二階井戸というのは山の斜面を利用した二階建の井戸です。

一階の人と二階の人と、同じ井戸を一緒に使っていたようです。

斜面地に住む工夫と一つのものを多くの人で共有する精神を感じます。

続いてガウディハウス。

このガウディハウスは、尾道空家プロジェクトの初めての物件だそうです。

当初はここで打合せや制作スペースとなっていたようです。

事務所を別に借りてから、本格的に改修を始めているそうです。

どの案件も、できる限りDIYで改修しているようです。自分たちで手を動かすことが大好きなんだそうです。

どうしても自分たちの手に負えない時は大工さんにお願いするそうです。

最後に案内してもらったのは、尾道駅からほど近い改修中の案件。

こんなに贅沢なつくりのものが残っているのかと驚きました。

そして一番驚いたのは写真の場所。

15mほどの縁側ですが、なんと端から端まで一枚の板でつくられています。

今はこんな材料は出てこないでしょう。

この床板を見れただけでもこの研修に参加してよかったと思いました。

次回は同じく尾道で活躍している、ディスカバーリンクせとうちさんの見学会です。