Atelier Report

2022.07.25 研修レポート

江川家の小屋組をみにいこう

「江川家住宅」

の土間空間にある、ダイナミックな小屋組。

 

写真で初めて見て、ずっと見に行きたいと思って頭の片隅に追いやっていた景色を、

ついに見に行くことができました!

 

圧巻。。。

 

写真で見た時は知識が追いついていませんでしたが、小屋組に見えるほとんどの細材は貫です。

妻側の格子や垂木の線を背景に、暗闇にぼんやりと照らされる小屋組の美しいこと。

どの角度から見ても美しい。

鎌倉時代に建ち、おそらくその頃の大仏様の貫構造を踏襲しているのではないか、とのこと。

改修を重ねて今に至りますが、一度も火事に会っていないらしく、重要資料が山ほど見つかっているそうです。

古い梁は手斧で削った跡もあり、建物に風格を感じます。

左から、竈門・土間(三和土)・生き柱の写真

 

竈門の景色と、三和土に当たる光の濃淡が、生活の雰囲気を覗かせます。

照明がないと暗い。目が慣れてきても、ほの暗い。

座敷の開放的な明るさとは、対照的ではありますが、生活感という意味で、やはり土間空間に惹かれます。

ボランティアのガイドさんの説明を聞いていたら随分と長居してしまいました。

僕の場合は…1日居れると思います。

1日と言わず、数日居れるんじゃないかと思います。

今回は家族での旅につき、時間は限られましたが、短い時間でも最高に素晴らしい体験でした。

中伊豆へお出かけの際には、温泉と一緒に、少し足を伸ばして見てはいかがでしょうか。

近くには有名な韮山反射炉があります。

鉄鉱石を溶かし、鉄を取り出してそのまま鋳型へ流し込む。

小規模ですが、搬送などを省略した効率的なつくり。

象徴的な煙突は、補強されて意匠は当時と変わりましたが、面影を感じました。

川からの景色がGOOD。