Atelier Report

2018.12.04 研修レポート

100年杉の内覧会

100年杉を使った住居(正確にはコーポラティブハウスの一部住居)の内覧会に行ってきました。

「100年杉」というのは加藤木材さんが扱っている杉材です。

伊勢神宮の近くの尾鷲の杉で、かつ加藤さんの目に止まった良質な杉です。

実は我が家の寝室もこの杉のフローリングにリフォームしました。

ぼくはこの100年杉の大ファンなのです。

今回の内覧会もとても楽しみでした。

杉の香りというのは、本当にやさしさに満ち溢れています。

加藤さんが杉の話を始めるともう永遠に話すんじゃないかと思うくらいの勢いで次から次へと驚きのトピックが出てきます。

杉の知識もさることながら身体の知識にも精通しており、杉の効能をとてもロジカルに説明してくれます。

この日もお忙しい中、いろいろなお話が聞けて大変有意義でした。

林野庁が発表したという、子供のアトピーに杉の精油が効果がありそうだという話がとても気になり、(息子AOはアトピーなので…)WEBで調べてみました。

アトピーについては調べきれませんでしたが、林野庁がまとめた面白いデータを見つけました。

これによると、杉や木材による効能が色々とまとめられています。

その中で、ぼくも実感している内容もありました。

杉の木を内装材に使用した場合、深い眠りを得ることができるというデータがあるそうです。

これはぼく自身がいつも感じていることです。

 

なお「林野庁 アトピー 杉」で検索にかけると、加藤さんのHPが出てきました。

100年杉のフローリング。

存在感があります。

もはや杉と呼んで良いものだろうか。

アロマが部屋中に充満して溢れ出ている感じがします。

内覧会場が鎌倉だったので、お寺をいくつか周りました。

 

建長寺(写真は山門)

五山第一、ということを主張している通り、迫力で心をねじ伏せに来ている感じを持ちました。

写真は山門です

禅宗の伽藍配置は、山門・仏殿・法堂が一直線に並びます。

当時の中国の伽藍配置を手本としたようです。

建築物自体はいづれも江戸時代に作られたり移築されたものですが、古い木材の持つ力強さは十分持っていて、建物が経てきた「時間」を強く感じます。

今回は時間の関係上、ほぼ素通りに近い状況だったので、建築の技術的な考察は、改めて訪れた時とします。

写真は長寿寺

紅葉が見頃でした。

階段を登って山門を潜ると、シンプルな形状の本堂がお庭を介して見えます。

この景色はパッと目に飛び込んでくるのにちょうどいいサイズというか、ついつい写真を撮りたくなります。

本堂の正面と立派な苔庭を眺めながら、アプローチはクランクしてエントランスへ。

そして本堂に入ると、今度は今見たお庭を今度は中から眺めます。

縁側があって腰掛けると、まぁなんというかホッコリします。

のんびりしたところで、続けて方丈の方へ。

方丈からの景色はコントラスト抜群で、好きな感じ。

本堂は縁側があるので、外へ出て庭を感じました。

方丈は縁側がなく、暗い内部から外の明るい庭を見ます。

この辺のシークエンス(シーンの連続)はとても面白く感じます。

なお、方丈にはお茶の道具などが多く飾ってあり、こちらも必見です。