Atelier Report

2021.11.25 木と土と火の家(自邸)

2021年夏、遣り方のち基礎工事

地鎮祭ののち、速やかに遣り方工事にはいりました。

図面上の線が敷地に写込まれる最初の工事です。

周りの柵のような木はざっくり建てて、その内側に糸をピンと張ってあります。

この糸が、建物の通り芯(主に外周ライン)を表しています。

建物のスケール感は、CGやVRを駆使して設計をしますので、いつも想像の範疇に収まります。

それでも現地で原寸を確認するまでは緊張します。

基礎の配筋写真

ここまでは順調でしたがこれ以降、ウッドショックの影響を受けて、工事は一旦止まってしまいます。

供給不足の中、施工者も頑張って探してくれましたし、僕も色々な製材所に連絡を取りました。

二転三転しながら、最終的には奈良県の吉野町にある阪口製材所さんに出会うことができ、

良い材料を手に入れることができました。

阪口さんのところへは、コロナ禍ということもあり、上棟した頃に製材所に伺うことができました。

伺ってみると、本当に阪口さんの所の木でよかったと心から感じます。

ウッドショックで、現場がストップしていたおかげで、

林業家の方達とお話する機会を持てたり、製材所の方達とも交流できたりしました。

木と関わる人たちがこれからの林業をどのようにしていかないとならないか、多くの考え方を伺えました。

 

また、沢山の経験も積めました。

倒れた直後の木と葉ガラシ乾燥後の木の重さを体感したり、

伐採時のバリバリバリ…という音に驚いたり、

選木(どの木を次に伐り出していくかの作業)の手伝い(単なるメモ係)をしたり。。。

今後もこのような経験は積んでいきたいと考えています。

 

これらは、今後の木造住宅を作る上でとても大切なことだと思います。

その話は、またの記事で。