Atelier Report 2024.01.05 実験 03 木 百年杉の丸太は、こんな香りだった。 杉の香りには、深い眠りを誘う力があるそうです。 杉の香りを嗅ぐと、副交感神経が優位になることが、実験でも確かめられています。つまり、身体が自然とリラックスする。杉には、そんな働きがあります。 嗅覚は、人間の五感の中でもとても古い感覚だと言われています。 理屈よりも先に、身体に届く感覚です。 私は、自分の家に使う杉を探しに、原木市場へ行きました。 実はその頃、まだ家の敷地も決まっていませんでした。 けれど百年杉が市場に出ると聞き、声をかけてもらって、すぐに車に飛び乗ったのです、気がつけば、土地より先に、家の材料(丸太80本)を買っていました。 市場に並ぶ杉の多くは、樹齢数十年ほどのものです。 それでも杉には、やさしい良い香りがあります。 けれど、その中に混じっていた百年杉の丸太に近づいたとき、その香りに驚きました。 若い木とは違う、深くて、少し甘い香りでした。 気がつくと私は、丸太に鼻を擦り付けるようにして、その香りにしばらく浸っていました。 私の家の床は、杉です。 無塗装の杉の床は、裸足で歩くと少しやわらかく、足の裏にやさしく馴染みます。 そして家の中には、杉の香りが、いつも静かに漂っています。 前の記事 一本の薪には、物語があります。 次の記事 子供の部屋は、子供が決める。 関連記事 2023.11.12 土の壁を舐めてみた。 2023.12.05 一本の薪には、物語があります。 2024.06.20 子供の部屋は、子供が決める。 2025.02.27 杉の床は、足裏でわかる。 2025.05.03 土は、呼吸している。 2025.05.05 土は、発酵している。 2025.05.06 土は、空気を整えている。 2025.10.16 火は、暮らしをつくる。 2025.10.17 暮らしは、育っていく。 Category すべての記事 思想 実験 01 土 02 火 03 木 04 暮らし 検証 01 エクセルギー 02 身体感覚 余白