“きっかけ”という道具です。
真壁のチリを墨付するための道具です。
直角の線を引くスコヤの様にも見えますが、左官職人さん独特の道具の様です。
今では、使用している人もほとんどいないとか。
写真の道具は自作で、持ち手は紫檀、メモリ部分は真鍮。
大工さんが鋼(指矩)を使うので、謙って真鍮を使うのだそうです。
色々な手工具を見せてもらいましたが、使い込まれた様子に、長い歴史を感じました。
道具を見れば職人の腕がわかると言いますが、
使い込まれた道具に、仕事を重ねてきた時間と努力の数が見えるからなのだと思いました。