Atelier Report

2018.07.15 ダイアリー

時間差でやってきた想い出たち

たまったフィルムを現像&プリントに出していましたが、ようやく仕上がって帰ってきた!

 

カメラはNIKONのFM3A。最後のマニュアルフォーカスカメラです。現行品で買って使い続けているので、もうかれこれ17年の付き合いです。携帯のカメラの利便性にはかなわないので、非日常のシーンで使ってます。

 

メカとしてのアナログ感、写真を撮ることの意味、時間差で届く思い出…。

 

携帯のようにサッと取り出して、サッとは撮れないけど、ぼくにとって、携帯写真とコイツで撮る写真と、一枚の重みが全然違うんだよね。

不思議なんだけど、一枚の写真を見た時の情報量が全然違う気がする。レコードとCDの違いにも似ているかもしれない。

意識的に撮りたくて撮る対象と、無意識に写ってしまっているものがあったりするんだけど、それら全部をひっくるめて、現像&プリントされた写真は愛おしい。

 

カメラの基本構造は、レンズとシャッターを使ってフィルムに像を感光させるものだけど、そこに気持ちが写り込むことが面白い。

時間が経ってみた時に、想いがジワッと伝わって来る写真が僕は好きで、自分で撮った写真も客観的に見て、そんな風に伝わる写真を目指したい。

 

ちなみに、今回プリントされた社寺は…唐招提寺。プロポーションの良さは本当に素晴らしい。

歴史・建築材料・意匠的な見所などなど、勉強すればするほど、見え方が変わってきます。

勉強している内容は、今後、研修レポート記事としてしっかりまとめていきたいと考えています。

子供の誕生した際の写真たち。

数日前、誕生日を迎え、いろいろな人にお祝いしてもらいました。家族からの祝福はもちろん、生徒からのお祝いはとても嬉しかったです。

ただどうしても理詰めな人間なので、瞬間的な感動を表情に出して伝えることが苦手でそのあたりの性格がどうにかならないかなぁといつも思います。

つまらない人間だと自分でも思うことがありますが、この瞬間のために準備してくれた時間や風景が自然と思い浮かんできてしまいます。常に冷静に客観的な視点が勝ってしまう。

そして後になってじわじわと目頭が熱くなってくるわけです。

齢40を超えてくると、性格はもう変わらないんでしょうが、人に伝える仕事をしている人間が、想いを素直に直に伝えられないというのは、まだまだ未熟ですね。