Atelier Report

2022.06.30 木と土と火の家(自邸)

美しすぎるよ、貫伏ってやつは

美しすぎる、貫伏せってやつは。

もう感動しかない。

涙が出るほどキレイ。

室内で外部の光があまり入らない、薄暗い場所で、金色に輝く貫伏せ。

荒壁とのコントラストで、いっそう艶めかしい。

お茶室などでは、建築中に施主を楽しませるために、貫伏せのラインをもっとピシッとラインを出すのだそう。

今回はそこまでしていないけど、十分すぎるほど美しい。

 

そんな美しすぎる貫伏せ。

実は、貫を隠す作業で、貫で上下に分断された土壁をつなぐ役割をする。

貫というのは写真のように柱を貫通して柱同士を繋ぎ、建物に粘りを与えてくれる横材のこと。

貫伏せ作業風景。

動画のように、麻布を被せて塗り込んでいきます。

これで中の貫が動いても土壁自体は壊れず一緒に動くのだそうです。

土壁のテクスチャー。

場所によっても表情が違って面白い。

空気が動きにくい竹小舞や貫の位置が、影のように浮かび上がる。