Atelier Report

2018.12.30 プロジェクト 百年杉の住まい

Sick Proof House「百年杉の住まい」2

プランニング概要

既存の図面の上で、イメージを膨らませながら、次のことを別々に考えながらプランニングします

1.「帰ってくるとき」と「出かけるとき」

2.「みんなでごはんを食べるとき」

3.「眠るとき」

住まいのプランニングは色々な要素の集合ですが、いっぺんに考えると頭がこんがらがってきます。

まずは、大事にしたいことを、それぞれに充分考えて、それから重ね合わせて検証します。

1.「帰ってくるとき」と「出かけるとき」をデザインします

今回は築年数が古く、水廻りのプランニングに制約が生じています。

なので、それを補って余りあるくらいの印象が欲しい。

そういう意味で、廊下状のトンネルをくぐり、部屋にたどり着くと開放感を感じるようなデザインにします。

かつ、百年杉を使い、玄関扉をくぐった瞬間に芳香がただようような、香りのデザイン方法もつかいます。

2.「みんなでごはんを食べるとき」をデザインします

ごはんを食べるとき、人間は無防備になるそうです。

だから子供とごはんを食べているときには、怒ってはいけないそうです。

幸せなことも倍増、悲しいことも倍増!

家族との生活の中で、食の時間はこころの健康にも大きくつながっています。

美味しいごはんを大好きなひとたちと一緒に食べることを、目一杯意識してデザインします。

3.「眠るとき」をデザインします

寝室の場所と仕上材は重要です。

1日のこころとからだの疲れを癒す場所です。

精神的にゆっくり出来るように生活エリアと出来るだけ離したいところです。

また、からだは眠るときにたくさんの酸素を欲します。

ところが、現代人は、化学物質に満ちた空間にいることが多いため、呼吸が浅くなってしまっています。

杉の香りが鼻腔をひらき、深い呼吸を助けてくれることで、睡眠時の酸素供給量をふやします。

 

それぞれを重ね合わせてデザインします

1.「帰ってくるとき」と「出かけるとき」

2.「みんなでごはんを食べるとき」

3.「眠るとき」

を重ね合わせると、なんとなく住まいのカタチがみえてきます。

ここから空間や素材を検証して、プランが出来上がっていきます。