Atelier Report

2022.09.15 研修レポート

新潟研修④

高橋建具さんの見学後、高橋さんのおすすめで清水園へ行ってきました。

近くにお立ち寄りの際は必見だと思います。

写真は、清水園入り口。

清水園の歴史は、

もともとは、越後新発田藩主溝口秀勝が慶長三年に加賀大聖寺より六万石で入封して以来だそうです。

3代宣直の時に清水谷と呼ばれていた当地に建立され、4代重勝の時に、茶道方・縣宗知を招き、築庭されました。

清水谷御殿と呼ばれ、清水園の名前の由来になっているそうです。

書院からのお庭の景色が最高です。

外とのつながりを感じながらお庭を眺めていると、日本の建物の素晴らしさを改めて感じます。

家の役割がシェルターに近くなってきている気がします。

自分たち以外とのつながりを断ち切ることで守るような、そんな家の機能が前提になってきているような…

確かに空気環境も悪くなってきているし、土地もどんどん小さく小分けになって隣地が迫ってくると、

そうならざるを得ないところもあるのかもしれません。

とはいえ、嘆くのではなく、ちょうど良いバランスを見出したいと思います。

写真は、園内にある旧新発田藩足軽長屋です

現在のワンルームマンションみたいな感じでしょうか。興味深く覗かせていただきました。

なかなか素晴らしい。

趣き深さを感じるのは、部屋の暗さなのでしょうか。

薄暗い灯りに照らされた素材たちが、それぞれ本物の存在感を発しています。

木や土で作られた家は、空気も良いし、人の手や自然を想起させる。

この落ち着く感じはどこからくるんでしょうか。

園内にあるCAFEレストラン「たゆたう」

料理も飲み物もすごく美味しかったです。

土蔵をリノベーションしてあります。

柱が300mmピッチに入っていて圧巻です。

ただまぁ、意匠的にはしつこいかなぁ笑

土蔵に詳しい左官職人さんに聞いてみたところ、

昔は柱に価値があったので、見栄でこんな風に建てる人もいたそうです。

ただ、柱間に小舞を組めないため、横の揺れには弱い様です。

個人的には、貫がきちんと入っていれば、めちゃくちゃ強いのではないかと思いましたが、

土の中が見えないので、どうなのでしょうね。

見た目はとてつもなく屈強です。