Atelier Report 2019.09.27 研修レポート ある柱の断面サンプル ある柱のサンプルです。芯持材なので割れるのは仕方がないとしても、割れの程度がひどいと思います。そして何よりその割れが表に見えていない。状態の悪い木材を高温で乾燥させると、こんな風になってしまうそうです。さらに、色々と話を聞いていると、材料費の交渉や納期の関係で、仕方なく出荷しているそうです。 年輪の差も比べてみてください。左の写真は、右の写真に比べて年輪の幅がひろいです。年輪は一年の成長を表しているので、左のサンプルの木は随分と早く太い樹になったことがわかります。 密に植えて、間伐された木材は、右の写真のように年輪も密になります。当然こちらの方が材料の強度は高いわけです。 木造住宅の上棟は、ほぼ一日で終わってしまいます。しかも、規模に応じてですが、5.6人の大工さんたちがその日のために応援に駆けつけてくれています。事前に搬入前にチェックしておかないと、いざ現場でチェックをして、「やっぱりこれ使わないで」となったら一大事です。 今日伺った話は、稀な事例なのかもしれませんが、知っておいて損はないと思います。住まいづくりではたくさんのことに興味が向くと思いますが、自分の家の材料についても目を向けたいところです。建材としてだけではなく、材料一つ一つの物語を感じて欲しいと思っています。 前の記事 尾鷲の山視察 [後編] 次の記事 鎌倉に引っ越してきました 関連記事 2022.09.25 台風だけど小田原へ行こう 2022.09.16 新潟研修⑤ 2022.09.15 新潟研修④ 2022.09.10 新潟研修③ 2022.09.10 新潟研修② 2022.08.29 新潟研修① 2022.07.25 江川家の小屋組をみにいこう 2022.07.07 御殿場で美味しく美しい場所 2022.04.05 ジョージ・ナカシマと。 2022.02.17 伊勢神宮の森 Category すべての記事 プロジェクト イグアナとホームシアターの家 神宮前のショールーム(上海タイル×ミャンマーチーク) RAINBOW WAVE 百年杉の住まい NARITA.SITE 研修レポート ダイアリー 講師の仕事 子育て 暮らし 鎌倉暮らし 木と土と火の家(自邸)